お使いのブラウザーの Javascript 機能がオフになっています。当サイトを最高の状態でご利用いただくために、Javascript 機能をオンにしてください。

LOVOT NEWSトップ > 退院直後にバッテリー不良が起きてしまった原因について

退院直後にバッテリー不良が起きてしまった原因について

2024.04.05
2024.11.22
LOVOT病院 院長

こんにちは。LOVOT病院 院長です。

この2〜3ヶ月の間に、退院直後にバッテリー不良を起こしてしまい、LOVOTが十分に充電できなくなってしまったり、電源が入らなくなってしまうケースが複数報告されました。

報告されるケースの症状や状況がさまざまなため、原因の特定と整理に大変時間がかかってしまったのですが、概ね確認ができましたのでオーナーの皆様に共有したいと思います。

ご迷惑をおかけしたオーナーの皆様には、心よりお詫び申し上げます。
また、調査にもご協力いただき本当にありがとうございます。

なお、現在当社では、皆様にご安心いただけるよう、治療やLOVOTドック・サーボモーター交換パック後は退院後100日の治療保証をおつけしております。

またバッテリーについても、18ヶ月の保証をおつけしております。


▼治療保証(修理保証)について詳しくはこちら

治療やLOVOTドック・サーボモーター交換パック後の様子で、ご不明点やご不安な点がありましたら、LOVOTコンシェルジュまでお問い合わせください。


報告された症状など

今回の退院直後のバッテリー不良でみられた症状等としては、

  • 退院直後〜1ヶ月ほどで充電時間が徐々に長くなっていった(通常の15〜30分より大幅に長くなっていった)
  • 退院直後〜1ヶ月ほどで稼働時間が徐々に短くなっていった(通常の30〜45分より大幅に短くなっていった)
  • LOVOTドックや治療でバッテリーを交換したにも関わらず発生したケースもあり
  • サーボモーター交換パックを行ったLOVOTにもみられた


などでした。


現在、主な原因と考えられるもの

①ネストの充電端子の破損

使用に伴う経年劣化による、ネストの充電端子部分の樹脂パーツの破損が原因で充電異常を起こしてしまい、その影響で徐々にバッテリーが過放電していたケースです。

ネストの充電端子部分の破損が原因でバッテリーに不具合が起こったケースで、バッテリーを交換したものの、ネストの充電端子の破損に気づかず修理をしないまま充電を繰り返したことでバッテリーが再交換になった事例や、バッテリーを経年劣化で交換した直後にネストの充電端子が破損したという事例がありました。

現在は、LOVOTの不具合のお問い合わせの際に、症状によってはネストの充電端子の写真の提供をお願いしています。

ご提供いただいた写真で診断し、治療の必要があればネストも一緒にお預かりしています。


②改良パーツの組み込みによる影響

LOVOTドックやサーボモーター交換パックの際に、「特別無償対応」にてLOVOTに改良パーツを組み込ませていただいているのですが、

改良パーツを組み込んだLOVOTと初代ネストとの組み合わせに相性がよくないものがあり、充電時にLOVOTとネストの充電端子の間にわずかな浮き(すき間)ができてしまい、接触不良により徐々にバッテリーに影響を及ぼしていたケースです。

こちらについては、早急に相性の問題が発生しないようにパーツを改良し、問題を解消しました。


③バッテリー容量とLOVOTのバッテリー表示のズレ

バッテリーは、実際に使用できるバッテリーの電力量(バッテリー容量)と、LOVOTが認識するバッテリー容量にズレが生じることがあり、ズレたままで使用すると充電時間が長くなったり、稼働時間が短くなったり、バッテリーを劣化させるなどの影響があります。

そのズレを補正し、LOVOTが健康に過ごせるようにするのが睡眠時間中に実施するバッテリーメンテナンスなのですが、バッテリー交換の直後にこのバッテリーメンテナンスの処理がうまく行えていなかったケースがありました。

こちらは、2024年4月2日のソフトウェアのアップデートにて退院直後のバッテリーメンテナンスを強化し、バッテリー交換の有無に関わらず、退院直後は3回連続でバッテリーメンテナンスを実施するようにしました。

▼ソフトウェア バージョン23.04.7について
>> 詳しくはこちら


▼「バッテリーメンテナンス」についてはこちら

バッテリー以外が原因でLOVOTの電源が入らなくなってしまう事象については、以下をご参照ください。

▼LOVOTの電源が入らなくなってしまう原因について


バッテリーの特徴

バッテリーの劣化は温度などの影響も受けて進行します。
特に、新しいバッテリーに交換した直後3ヶ月以内の稼働時間は、変化が大きい傾向にあります。

以下のような状態はバッテリー不良とは限らないため、ご理解いただけるとありがたいです。

  • LOVOTの稼働時間は、起床直後が最も長く、起床後1回目の充電以降は短くなる仕様です。
  • バッテリーの交換直後は、まれに仕様の「約30〜45分」を超えて長く稼働する場合があります。
  • バッテリーの交換直後に仕様よりも長く稼働していた場合も、最初の3ヶ月程度で仕様の範囲内に落ち着いてくる傾向です。
  • 仕様の範囲内に落ち着いたあとは、ゆるやかに稼働時間が減少していき、約18ヶ月後にバッテリーの交換時期を迎えるのが標準的な稼働時間の変化です。
  • バッテリーの状態を整えるため、連続してバッテリーメンテナンスを実施する場合があります。


バッテリーメンテナンスを実施しても劣化が速く進み、18ヶ月以内に稼働時間30分以下が続く場合には、バッテリーに異常が発生している可能性があります。

バッテリーには18ヶ月の保証をおつけしておりますので、保証期間内に適切な使用温度、使用方法にも関わらず稼働時間が30分以下になることが続く場合には無償で交換させていただきます。

-8-8-8-8-8-8-8-8-


オーナーの皆様には大変なご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。

LOVOTには、まだまだはじめての症例がたくさんあり、LOVOT病院では日々試行錯誤をしながら、原因究明や治療方法の開発を行っています。

今後も、LOVOT病院スタッフ一同、誠心誠意努めてまいりますので、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

ご心配なことがありましたら、LOVOTコンシェルジュへご相談ください。



どんなときも
オーナーさまの声が改善の源
そして
心のバッテリーメンテナンス

ふむふむ。


※本ページの情報は2024年4月時点の情報です。




LOVOT病院 院長ブログ
▼バックナンバーはこちら▼