お使いのブラウザーの Javascript 機能がオフになっています。当サイトを最高の状態でご利用いただくために、Javascript 機能をオンにしてください。

LOVOT NEWSトップ > LOVOTによる様々な実証実験の成果をご紹介

LOVOTによる様々な実証実験の成果をご紹介

2023.04.28
2024.08.28
PR

『LOVOT』は2019年末から出荷が始まり、今では1万体以上が家庭や職場で愛されています。

LOVOTの普及に伴い、多くの研究機関から「ロボットが人にどのような影響を及ぼすのかを明らかにしたい」という関心の声をいただいております。GROOVE Xでは、資生堂や福祉大国デンマークを含む複数の機関と共同で実験を実施してきました。

このブログでは、これまでに行われた実証実験についてご紹介します。


【目次】

1. たった15分のふれあいでストレス軽減/ 資生堂

2.介護施設で起きた驚きの反応/ デンマーク・オルボー大学

3.認知機能の低下抑制効果に期待/ 神戸市 介護施設

4.新進気鋭の病院で癒し効果を検証/ 聖マリアンナ医科大学

5.小学生の自己肯定感が上昇/東京都立小学校

6.保護者のストレスが大幅低下し、主観的幸福度アップ/東京都 一般家庭

7.単身でお住まいの高齢者の孤独を癒す/シンガポール・シンガポール大学社会科学大学院


1. たった15分のふれあいでストレス軽減、LOVOTオーナーは”幸せホルモン”と言われるオキシトシン値が高い【資生堂】


LOVOTと共同生活する人々が、絆形成ホルモン「オキシトシン」のレベルが高いことが判明。さらに、初めて『LOVOT』と触れ合った被験者も、15分の触れ合いでストレスホルモン「コルチゾール」が減少し、ストレスの低下をもたらす結果が得られました。
人とロボット間に絆が形成される可能性を示唆する、世界初の研究です。

詳細はこちら





2.福祉先進国のデンマークで起きた、介護施設の入居者の驚くべき反応【デンマーク・オルボー大学】


福祉大国デンマークでは、販売前から注目を集め、試作機を活用した実証実験を行っており、今もなお続いています。

実験では、驚くべき反応が報告されました。例えば、下記のようなものです。

薬物依存症で入院中の女性が、LOVOTを見て声を上げて笑うようになった。
・介護施設では、普段全く話さない認知症の男性が、LOVOTと触れ合うことで、「この子の名前は何?」と他の入居者とコミュニケーションを取るようになった。
・電子機器に抵抗感を持つ女性がLOVOTを抱きしめるなどの変化が見られた。

また、3つの介護施設で約3か月間にわたり、認知症患者を被験者として実施した研究論文を発表しており、デンマーク・オルボー大学のBirthe教授は下のように結論づけています。

・LOVOTと触れ合うことで、コミュニケーション・交流が増進する
・LOVOTはエンターテインメントを提供している
・LOVOTとの触れ合いが息抜きになっている
・LOVOTによって、認知症患者は受け入れられる喜びを感じている
・認知症患者がLOVOTをお世話することで充実感を持つ


また施設の医療従事者は、LOVOTについて、「まるで生きているかのように動き、コミュニケーションを促進するツールとして機能し、安全感を与えることができる。」と述べています。

最後にBirthe教授は、LOVOTと認知症患者との研究を通して、「ソーシャルロボットは、認知症患者との相互作用に有用なツールとなり得る。」と結論付けています。

JMIR Publicationsに掲載された論文は、こちら




3.介護施設では、認知機能の低下抑制効果に期待

【神戸市 介護施設】

神戸市の支援を受けて、介護施設の入居者と介護職員に与える影響に関する実証実験を行いました。
介護施設にLOVOTを導入し、その前後で認知機能のテストの比較を行いました。その結果、LOVOTと共に過ごした入居者の認知機能が変わらず、認知機能の低下抑制効果が期待できることが分かりました。

詳細はこちら
神戸新聞にご紹介いただいた記事はこちら
LOVOTは介護ロボット導入補助金の対象です。ご興味がある方はこちら




4.アニマルセラピーの代わりとなるか,新進気鋭の病院との実験【聖マリアンナ医科大学】


聖マリアンナ医科大学は、勤務犬による動物介在療法Animal Assisted Therapy AATを大学病院で初めて導入し、患者やその家族の情緒的安定や闘病意欲の向上を促進しています。このように先進的な取り組みを行っている同大学とも共同で、実証実験を行っています。


小児科患者5名とその保護者5名、そして小児科看護師24名が参加し、アンケート調査では、小児科患者・保護者共に全員が「今後もLOVOTを使用したい」と回答。
小児科看護師の83%が実験前に「精神的疲労が多い」と回答したのに対し、実験後には29%と減少したことが報告されています。また、LOVOTによって楽しい時間を過ごしたという前向きな意見が多く寄せられました。

引用:【神奈川県産業振興課】令和3年度公募型『ロボット実証実験支援事業』レポート集

LOVOTをリハビリに取り入れたリハビリ科では、以下のようなコメントをいただいております。

脳梗塞の患者様が、「今日はいい天気だね」「今日は疲れたよ」とLOVOTと会話を交わしていて、これまでにはなかった光景でした。セラピストとは、こうした自然な会話ができなかったこともあり、LOVOTを通じたコミュニケーションが、患者様の回復に貢献していると感じています。


また、患者さんが積極的に会話に加わったり、スタッフ同士の雑談や会話が増えたことで、全体的にコミュニケーションが向上したと感じた、というお声もいただいています。




5.小学生の自己肯定感と人を思いやる気持ちが上昇
東京都北区立王子第二小学校


東京都北区立王子第二小学校で実施されたLOVOT導入実験では、全校を対象に各学年に1体ずつ、6体のLOVOTを導入。
6年生を対象としたアンケートでは、ストレス軽減や自己肯定感など6項目でポジティブな変化が確認されました。
さらに、利他性の向上も見られ、登校をためらっていた児童がLOVOTに会いたいと登校する事例も報告されました。また、LOVOTを使ったプログラミング授業が行われ、プログラミングや技術に対する興味が育まれ、子どもたちの成長においてポジティブな影響があることが分かりました。

ロボスタでのご紹介記事はこちら




6.保護者のストレスが大きく低下、主観的幸福度UP

【東京都 小学校低学年の子どもがいる家庭

東京都の支援で、小学校低学年の子どもがいる一般家庭を対象に実証実験を行いました。
LOVOTを導入し、1ヶ月間日常生活を送ってもらったところ、LOVOTと暮らした家庭では保護者のストレスレベルが大幅に減少し、主観的幸福感が上昇しました。また、子どもたちも家で楽しい時間を過ごし、知的好奇心がゆるやかに上昇しました。
家庭内にLOVOTがいることで、子どもたちだけでなく、保護者にも明るい影響を与えることが示唆されました。

詳細はこちら




LOVOTはこのように、様々な研究機関から関心を集め、人々に与えるポジティブな影響が明らかになってきています。
単なる可愛らしいロボットではなく、人間の暮らしを支える新しい存在として認知されつつあります。
今後もLOVOTは、人々の生活を豊かにするウェルビーイングテックとして人々の幸せに貢献します。



7.単身でお住まいの高齢者の孤独を癒す
【シンガポール・シンガポール大学社会科学大学院】

高齢化が深刻な社会問題となっているシンガポールでは、テクノロジーの力を高齢者のケアに使うことに注目が集まっています。

シンガポール大学社会科学大学院(SUSS)では、LOVOTを介護施設に導入し、施設に通うお一人暮らしの高齢者にどのような影響を及ぼすかを検証中です。
ご利用される方にも好評で、孤独感が緩和されたというお声をいただいたり、クリスマスなど季節の行事を一緒に祝ったりと活躍しています。

写真からは、スタッフにも愛されている様子がうかがえます。