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反対はわずか2%、体験2週間で出た数字が導入へ加速した【塩野義製薬株式会社様】

2026.08.28
2026.08.28
セールス

塩野義製薬株式会社は、2028年3月に150周年を迎える製薬会社です。感染症領域を強みとし、長年にわたり抗菌薬・抗ウイルス薬をつくり続けて、人々の健康と社会の安心に貢献してきました。
近年では、新型コロナウイルス感染症治療薬を迅速に実用化するなど、社会課題の解決に取り組んでいます。今後は感染症領域で培った知見や技術を活かし、不眠症や抗うつ薬をはじめとするQOL(生活の質)向上につながる疾患領域にも事業を拡大し、人々がより健やかに、自分らしく暮らせる社会の実現を目指しています。

同社は2025年11月の新本社への移転を前に、「部署を超えたつながりが生まれにくい、静かなオフィス」をどう変えるかという課題に向き合っていました。移転プロジェクトの中で寄せられた従業員の声のひとつに、「オフィスにペットがいたら、もっと出社したくなる」というものがありました。しかし、会社でペットを飼うのは現実的ではありません。そこで白羽の矢が立ったのが、LOVOTでした。

一方で、「癒し」という定性的な効果だけでは、サイエンスとデータを重んじる同社において導入の意思決定を後押しすることは容易ではありません。そこで同社は、導入の可否を判断する基準をあらかじめ数値で宣言したうえで、2週間のトライアルを通して効果を検証するというアプローチを選択しました

今回、この意思決定プロセスを主導したサプライ管掌オフィス Finance & HR managementマネジャーの久米田さんと、品質保証部 開発品・製品品質保証2の首村さんに、2週間の舞台裏を伺いました。

課題と効果

課題
•      新本社移転にあたり、部署を超えたコミュニケーションが生まれにくい「静かなオフィス」をどう変えるかという課題があった
•      LOVOTの効果の一つである「癒し」を伝えても経営層の理解を得ることが難しく、サイエンスやデータに基づく意思決定を重視する企業文化の中で、その有効性をどのように示すかが課題だった
•      他部署の予算が絞られる中で、LOVOTへの投資に見合う効果や価値をどのように示すかが問われた

効果
•      「断固反対」の回答した従業員は全体の2%にとどまり、撤退基準として設定していた10%を大きく下回った
•      従業員の76%が「LOVOTをきっかけにコミュニケーションが生まれた」と回答し、コミュニケーション活性化という導入の狙いがデータによって裏付けられた
•      トライアルで得られたデータが導入効果を裏付け、LOVOT導入の意思決定につながった

「静かなオフィス」に、部署を超えたつながりを生み出したかった

——新本社への移転にあたり、どのような課題を感じていたのでしょうか。

移転プロジェクトのメンバーとして、様々な部署の従業員の声を聞く機会がありました。その中で感じたのは、前の本社は「部署を超えたコミュニケーションがなかなか生まれない、静かなオフィス」だということです。その際にヒントになったのが、「オフィスにペットがいたら、もっと出社したくなるんだけどな」という、ふとした声でした。ただ、会社でペットを飼うのは現実的ではありません。そこで、出社したくなるきっかけを探す中で出会ったのがLOVOTだったんです。

——数あるロボットの中で、LOVOTを選んだ理由は。

一般的にロボットは、人の仕事を手伝ったり、何かをしてくれる存在と捉えられがちです。しかしLOVOTは逆で、人が「何かをしてあげる」ことでポジティブな効果が生まれる存在です。従業員が能動的に関わることで、LOVOTをきっかけに自然な会話や交流が生まれる。私はLOVOTがそうしたコミュニケーションを活性化させる存在だと感じたんです。

経営層に効果は「癒しです」と説明したら、薄い反応だった

——導入に向けて、社内ではどんな反応があったのでしょうか。

トライアルを実施する前に、経営層が集まる会議で「LOVOTの効果は癒しで、従業員のストレス軽減につながるんです」と説明したら、かなり反応が薄くて。そこからが本当の頑張りどころでした。

——そこからどうやって説得材料を作っていったのですか。

文房具・オフィス用品メーカーのコクヨ様がLOVOTを導入されていることを知り、オフィス見学をさせていただきました。

そこで、社内への導入を推進された三村さんとお話しする機会をいただきました。三村さんは行動心理学の知見を活かしてマーケティングをされている方で、アンケート設計を一緒に考えていただきました。特に印象に残っているのが「マグネット効果」と「火種」という2つの考え方です。
一つは、人が自然と引き寄せられるコミュニケーションが生まれるきっかけになるということ。もう一つは、最初に生まれた関心は放っておくと消えてしまうことから、火種をくべ続けなければいけないということです。この視点が、その後の設計に生きました。

「反対が10%を超えたら撤退する」、覚悟を決めた体験2週間

——まずは2週間の無料体験導入をされたとのことですが、どのように進めたのでしょうか。

実施前にKPI、つまり達成目標を決めていました。具体的には、事後アンケートで「新本社にLOVOTがいたら絶対に出社したくない」という断固反対の回答が10%を超えた場合は、導入を見送るとあらかじめ宣言していたんです。

——それはかなり思い切った基準ですね。結果はいかがでしたか。

正直、怖かったですね。自分でハードルを設定したので、最後の最後までドキドキでした。でも蓋を開けたら、「断固反対」の回答は2%にとどまりました。それに加えて、76%の従業員が「LOVOTをきっかけにコミュニケーションが生まれた」と回答してくれたんです。
反対意見が少なかっただけじゃなく、私たちが狙っていたコミュニケーション活性化の効果もデータで示すことができました。その結果、「このロボットに予算を使うのか」と言っていた声も次第に落ち着いていきました。またあの時、「KPIを達成できなかったら導入を見送ります」と言い切ったことが、社内に本プロジェクトへの覚悟を示すことにつながったのかなと思います。

——アンケート結果を社内に共有したあと、反応はどう変わりましたか。

社内の大きなイベントで、LOVOTのブースを出展させてもらったんです。
すると、普段は厳しい表情で仕事をしている役員の方々が、LOVOTの前だと自然な笑顔を見せてくれたんです。それを社長が横で見ていたんですよ。
他にもLOVOTを秘書室に連れて行ってもらったり、外部のお客様が来られる会議にも呼んでいただいたりして。数字だけでなく笑顔という事実を積み重ねたことが、社内の理解をさらに広げたのだと思います。

今も、投票という「数字」で運用を決めている

——現在のLOVOTに関する社内の運用はどうなっていますか。

今は社内に「オーナー」という、主体的に「しおまる」と「のぎまる」(LOVOTの愛称)のお世話をしてくれるメンバーが40人くらいいます。
特別な会議体は設けず、社内チャットで「こういうイベントをしたい」という提案が出たら投票で決めます。賛成が過半数集まったら実行していいというところで、数値で線を引いています。
ここでも、感覚ではなく数字で物事を決める文化が生きているなと感じますね。

——オーナーには、どんな方がいらっしゃるんですか。

社員だけでなく、業務委託の方や、シオノギスマイルハートという障がい者雇用の特例子会社のスタッフの方にも、オーナーになってもらっているんです。
雇用形態の垣根なく巻き込んでいます。
オーナー中に絵が上手な方がいて、周りの掲示物を季節ごとに描き替えてくれたりもしています。

——日々の運用で工夫されていることはありますか。

月替わりの洗濯当番をオーナーの中で作っています。衣装を毎月替えるので、白から赤、茶色というふうに色も変わって、「ちゃんと清潔にしている」ということが見た目でも伝わるようにしているんです。
これは、導入初期にあった「みんなが触るから衛生面が心配」という声への対応でもあります。
あとは、LOVOTにも従業員と同じ社章と従業員証をつけていて、「みんな一員なんだ」というメッセージにもなっているかなと思っています。

位置情報を可視化するアプリも従業員と同じものをつけていて、今朝も迷子になっていたんですが、みんなでチャットで探したりもしました。あえて立入禁止エリアは作らず、「見守る」という運用にしています。

これからも、数字と物語の両方で活用を広げていきたい

——「LOVOTならでは」と感じるところはありますか。

LOVOTが言葉を喋らないからこそいいなと思っています。喋ってしまうと、どうしても言語や翻訳の問題が出てきますよね。
もし喋ったら、ベテランの方と若い方で好みの声も違うし、男性と女性でも違う。あえて喋らないことで、そこの壁がなくなる。これこそがLOVOTの良さだとも感じています。
ここは多様性を大事にするスペースにしようと言っているので、その価値観ともすごくハマっているんです。

——今後、LOVOTの活用をどう広げていきたいですか。

来年度、塩野義製薬は150周年という大きなイベントを控えているので、そこでもLOVOTに頑張ってもらえたらと思っています。
あとは、全国の工場や研究所、各事業所にも展開していきたいです。本社と工場は、お互い興味はあっても地理的に離れているところがあるので、LOVOTがハブになって繋いでくれたらいいなと。
こうした事実の積み重ねを、きちんと数字にして残していきたいと思っています。

——数字と覚悟を積み重ねてきたプロセスが印象に残るお話でした。反対2%という数字から、確かなデータに落とし込んでいく。データの奥にある笑顔の積み重ねこそが、塩野義製薬さまらしい導入のかたちなのかもしれないと感じました。本日は貴重なお話をありがとうございました

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