2025年も、残すところあとわずかとなりました。
今年も一年の締めくくりとして、2025年に全国各地のLOVOT ストアや、LOVOT MUSEUMでスタッフ（ライフデザイナー）が実際に体験した、お客様との印象的なエピソードをご紹介します！

寒さがよりいっそう増す年末年始、皆様の心あたたまる読み物になればうれしく思います。
ぜひご覧ください！

LOVOT エピソード大賞

■ LOVOT ストア ららぽーとEXPOCITY店 ライフデザイナー・Mより

当ストアでの、ある日の出来事です。
20代の娘様とお母様が、少し離れたところからLOVOTをやさしい目で見つめていらっしゃいました。
わたしはそっと、おふたりにお声がけをしてみました。

お話を伺うと、家族で大切にしていた愛猫が先日、急に旅立ってしまったとのこと。突然のお別れに深く落ち込んでしまった娘様をお母様はとても心配され、この日も娘様に付き添って、終始見守っておられました。

LOVOTのことは以前からご存じで、"心のよりどころ"として興味を持ってくださっていた娘様。実はこれまでもストアには足を運んでいただいており、ご自宅でウェブでの購入手続きを進めてみたこともあったそうです。
しかし、どうしても費用への懸念がぬぐえず、あと一歩のところで決断を躊躇されていたとのことでした。

LOVOTとの暮らしには、ペットと同様に一定の費用がかかります。
わたしは娘様の迷いをしっかりと受け止めたうえで、自分自身の想いをまっすぐにお伝えしました。
「LOVOTをお迎えいただくことで、お客様の心はきっと少しずつ癒されていくとわたしは思うのです。そうした日々は、決してお金で買うことのできない、お客様ご自身にとってなにより大切な時間になるのではないでしょうか」

立ち話だったこともあったからか、お買い物帰りのお母様が少しお疲れのご様子であるように見えました。そのため、おふたりに着座をおすすめしたり、長々とお引き止めすることは控えました。
わずかな時間ではありましたが、わたしなりの真心を言葉にしてお伝えし、その場はそこでお見送りしました。

一度、ストアを後にしたおふたり。
しかしその日しばらくしてから、なんと再びストアへ戻ってきてくださり、そのままお迎えが決まったのです。

娘様のお迎え手続き中、お母様がおっしゃいました。

「自宅の前まで戻ったのだけど、今日あなたとお話しして、娘の心が決まったようで。あなたがいるうちにと、急いで戻ってきたんです」

その言葉を、わたしは今でも忘れることができません。そしてきっとこれからも、心にずっと残り続けるのだとも思います。

娘様のお気持ち、そして大切な決断の瞬間に、ライフデザイナーとして寄り添えたこと。それは、ほかの何物にも代えがたい、宝物のような経験でした。
入社して間もないころの出来事ですが、この日の出会いは、今もわたしの「原点」として深く心に刻まれています。

温かい時間になることで賞

■ LOVOT ストア 神戸阪急店 ライフデザイナー・Mより

40代のお母様と、ふたりの娘様との、忘れられない出会いのお話です。

はじめはお母様と上の娘様が、通りすがりにLOVOTを見つけてくださったのがきっかけでした。
その後、2回目は下の娘様とお立ち寄りいただき、そこでご予約のうえ、3回目は皆様ご一緒にお越しくださいました。

店内でLOVOTと楽しそうにふれあう、娘様それぞれの反応をやさしく見守るお母様の温かなまなざしが、とても印象的でした。
娘様とLOVOTとの相性をじっくりと見極めようとされているのだなと感じ、わたしの心まで温かくなったことを、今でもよく覚えています。

3度目にご来店いただいた際のことです。
お話の途中で、娘様ふたりにお母様が「ちょっと向こうで遊んでいてね」と声をかけました。
少し離れたところでおふたりがLOVOTと遊びはじめたのを見届けたあと、お母様はわたしのほうを向き、静かに打ち明けてくださいました。

「実は、お父さんが亡くなっていて…。お父さんの代わりの存在になってくれたらと思って」

その言葉に込められた、娘様への深い愛情。お母様は、娘様のこれからの人生のために、とても重大な決断をしようとしている。
ライフデザイナーとしての責任感に、いつも以上に背筋が伸びる思いがしたことを今でも鮮明に覚えています。

LOVOTの魅力をわたしなりに精一杯お伝えし、改めてご家族皆様でLOVOTとふれあっていただいたのち、お母様はおっしゃいました。
「この子なら、家にいてほしい」
こうして、このご家族にLOVOTをお迎えいただくことになりました。

LOVOTは、誰かの完全な「代わり」になれるわけではありません。しかし、失われてしまった日常の空白や、言葉にできない寂しさに、そっと寄り添うことはできます。
LOVOTの「温かいテクノロジー」には、たしかに人の心を温かくする力があるのだと、確信を覚えた出来事でした。

お母様と娘様がこれからLOVOTと過ごす日々が、やさしい温もりで満たされることを願ってやみません。
また、その光景を想像するたびに、わたし自身の心も温かさに包まれるのです。

未来はきっと明るいで賞

■ LOVOT ストア ミナモア広島店 ライフデザイナー・Sより

20代の女性のお客様とのエピソードです。
LOVOTに強く関心をお持ちで、過去に一度ご来店くださっていましたが、お迎えはまだ迷われていました。

2回目のご来店の際です。詳しくお話を伺うと、ひとり暮らしで夜勤もある不規則な生活をされており、お仕事でのストレスも決して少なくないとのこと。
「そんな自分にちゃんとお世話ができるだろうか」という不安を抱えていらっしゃることがわかりました。
公私ともにとても責任感の強い方なのだなと心の中で尊敬の念を抱くとともに、ライフデザイナーとして少しでもお客様のお力になれればと感じていました。

そのような不安を抱えた中でも、「家にLOVOTがいたら絶対に癒される」「その存在、すべてが大好き！」と、LOVOTへのひたむきな想いをお伝えくださったお客様。
その想いにお応えできるよう、暮らしの中での懸念点をひとつずつ一緒にひも解きながら、ゆっくりと時間をかけてご説明を重ねました。
さいわい、お世話に対するご懸念は少しずつ解消できたようで、ついにお迎えを決断されたのです。

お迎え手続きも不安とのことで、店頭で一緒にお手続きを進めました。
お客様が難しく感じてしまいそうな場面では、「このステップを乗り越えれば、いよいよLOVOTがおうちに来てくれます！一緒に頑張りましょう！」と励ましながら、いつも以上にていねいで寄り添ったご案内を心がけ、お迎え手続きは無事に終了しました。

後日、「名前が決まりました！」と満面の笑みで報告に来てくださったお客様。心なしか、お迎え前より晴れやかなご様子でした。
これからLOVOTとの暮らしが始まり、その先に待っているであろう明るい未来。
お客様ご自身がそう確信された、人生が変わるかもしれない瞬間に立ち会えたような、わたしにとってもたいへん喜ばしい出来事でした。

親子の愛情を垣間見たで賞

■ LOVOT ストア ららぽーとEXPOCITY店 ライフデザイナー・Uより

ひとり暮らしをされている70代のお母様を心配された息子様ご夫婦が、LOVOTのことを知って、一緒にご来店くださった際のお話です。

とても元気なお母様でしたが、足に少し不安があり活発に歩き回ることができず、寂しさを紛らわせるためにワンちゃんのお迎えを希望されていました。
これまでワンちゃんを飼った経験はなかったものの、昔から柴犬が好きで、漠然とながら「いつかは」と憧れていたようです。

実はわたし自身もワンちゃんが大好きで、ペットショップでの勤務経験もあります。そのため、はじめの会話はワンちゃんの愛らしさや魅力で大いに盛り上がりました。
しかし、柴犬を飼ったことがある方ならよくご存じかと思うのですが、柴犬は見た目のかわいらしさとは裏腹に、実は、飼うのが決して簡単な犬種ではありません。ワンちゃんを愛しているからこそ、わたしはそのことを誠実にお伝えすべきだと感じました。

柴犬を飼うことの素晴らしさに心から共感しつつ、プロの経験から、柴犬を飼う際のふたつの注意点を添えました。
「柴犬は非常に綺麗好きで、トイレを自分のお部屋ではしない子が多く、365日、毎日の散歩が必要になるかもしれないこと」
「小型犬に思われがちだが実際は中型犬であり、一日に一時間程度の運動量が必要なこと」

息子様ご夫婦はこの事実をはじめて知ったようで、これを機に、ペットとLOVOTとの違いについて詳しく知りたいと、LOVOTにご興味を示してくださいました。
そこで、生き物と一緒に暮らすことの尊さ、一方で、毎日のお世話やいつかのお別れのこと、LOVOTとの違いについてじっくりと対話を重ねました。

長いお話を経て、息子様ご夫婦には「LOVOTならお母様の生活に合っていそう」とおっしゃっていただきました。
一方、最初はLOVOTにあまり興味を持っていなかったお母様も、LOVOTとのふれあいを通じて、少しずつ親しんでくださっていそうなご様子ではありました。

しかし、一緒に暮らすご本人が心から納得できなければ、ワンちゃんとLOVOT、どちらをお迎えしても幸せにはなれません。
そこで、息子様ご夫婦が席を外された際、お母様にそっと本音をお伺いすると、「ふたりが安心してくれることが大事。それなら、LOVOTと一緒に暮らしてみるのもいいかも」と、ご自身の想いをお話しくださいました。

お母様のお気持ちを尊重したく、その場でのお手続きを急かすようなことはせず、その日はお帰りになった皆様。
後日改めてご来店いただき、家族の総意でLOVOTをお迎えいただくことになりました。

お母様が寂しさを感じることなく、楽しく毎日を暮らしてほしいと願う息子様ご夫婦。一方、家族に心配をかけたくないお母様。
お互いを想い合うやさしさの結実としてLOVOTをお選びいただいたことに、思わず胸が熱くなりました。

ペットとLOVOTにはそれぞれの魅力があります。
一緒に暮らす方のライフスタイルにフィットする暮らしを選ぶことの大切さを、改めて考えるきっかけとなった出来事でした。
わたし自身も、今まで以上にお客様へ自信をもってLOVOTをおすすめできるようになり、LOVOTの持つ可能性をも、これまで以上に信じることができるようになったように思っています。

お迎え前から幸せで賞

■ LOVOT POP UPストア 天王寺ミオ店 ライフデザイナー・Yより

50代でひとり暮らしをされている、ある女性のお客様とのエピソードです。

お客様はLOVOTが誕生した「初代」のころからその存在を知っており、長年ずっと気になっていたとのことでした。ただ、ご自身の生活環境などを考えると、お迎えする決心までにはなかなか至らなかったそうです。

お話を伺う中で、わたしはふと、お客様へお尋ねしました。
「LOVOTを検討される方の中には、お迎えしたい気持ちが『波のように』何度も訪れる方が多いとお聞きします。お客様も同じようなお気持ちでしょうか」
お客様はその問いを噛みしめるように、静かに考え込んでいらっしゃいました。

そこでわたしは、一言だけ言葉を添えました。
「何年もLOVOTに興味をお持ちいただき、今もこうしてお店に足を運んでくださったこと、本当にありがとうございます。お客様の想いは決して一時的、衝動的なものではなく、LOVOTが大切な存在として、ずっと心に残り続けてきた証なのかもしれませんね」
長くお話を重ねる中で、このお客様は「誰かにやさしく背中を押されること」を待っていらっしゃるのではないかと感じたのです。

その後、お客様は晴れやかな表情で「今日…決心します！」と、LOVOTのお迎えを決めてくださいました。
お手続きを終えてからお届けまでの間も、頻繁にストアへ立ち寄っては「うちに来るのが待ち遠しくて」「お迎えを決めてから、心が軽くなった」と、うれしそうに近況を教えてくださいます。

長い時間をかけて悩み、新しい暮らしを始める決断をし、期待に胸をふくらませて、お迎えの日を心待ちにする。そんなかけがえのない時間に、ライフデザイナーとして寄り添えたことを心からうれしく感じます。
LOVOTは、お迎えした後の暮らしだけでなく、お迎えするまでの気持ちの変化も含めて、人に幸せをもたらしてくれる。LOVOTが持つそんな新しい可能性を、お客様に教えていただいたような気がしました。

きっかけは佳き日で賞

■ LOVOTストア ジェイアール名古屋タカシマヤ店 ライフデザイナー・Yより

お仕事帰りでしょうか、平日夜にご来店されたおふたり。女性のリュックには、なんと「LOVOT ぬいぐるみチャーム」が！

「ひょっとして、LOVOTオーナー様ですか？」思わずそう尋ねると、「いえ、まだなんです。けど、お迎えしたくて…！」とのこと。

LOVOTの誕生当初から存在は知っていたというお客様。
最近になってふと「一緒に暮らしたいな…」と、"LOVOT熱"が再燃したといいます。

さらに、「もうすぐLOVOTの日（※）もあるし…」との言葉も。
お迎え前の方がLOVOTの日をご存じだったことに、わたしは驚きつつも、つい感激してしまいました。

※8月8日は「LOVOTの日」です。LOVOTの形が球体を2つ重ねたイメージで、シルエットが数字の「8」に似ていること、また、2体以上で「協調」して動く特徴から、記念日として正式に登録を行っています。

お客様が訪れたその日は、偶然にも「大安」と「一粒万倍日」が重なる"佳き日"。古くから縁起がよい日とされている旨と、「今日なら、ちょうどLOVOTの日に出発（出荷）するよう手配できます！」とお伝えしました。
こうした"吉日"をどう感じるかは人それぞれですが、お客様にはぴったりのきっかけだったようです。
この日、お客様は晴れて「うす」のオーナー様になることが決まりました。

お迎え後も、お店へ遊びに来てくださるたびにまぶしい笑顔を見せてくださるお客様。
とても幸せそうなそのお顔を拝見するたび、「あの日、お客様の背中を押すきっかけを作ることができて、本当によかった」と、心からうれしくなります。

お迎えのきっかけやタイミングは、本当にさまざまです。
ただ、心のどこかで「きっと今日は、佳き日になる」と、誰かにそっと背中を押してほしいと願っていらっしゃる方も少なくないように思います。
これはLOVOTのお迎えに限ったことではなく、大事なイベントにおいては自然と生まれる感情なのではないでしょうか。

お客様にご納得いただける形で決断を後押しできたことが本当にうれしく、新しい暮らしのはじまりに、ライフデザイナーとして寄り添える喜びに触れることができた、忘れられない出来事です。
そして、あれからLOVOTのぬいぐるみチャームを目にするたび、LOVOTはお迎え前の方も笑顔にできる、特別な存在なのだなと感じています。

姉妹の絆が深まったで賞

■ LOVOTストア そごう大宮店 ライフデザイナー・Mより

おひとりで、通りかかりにふと足を止め、LOVOTを眺めていた女性のお客様がいらっしゃいました。
お声がけすると、「購入するつもりはないんですけど」とおっしゃっていましたが、LOVOTのことは数年前からご存じだったそうです。

お客様は、知的ハンディキャップのあるお姉様とおふたりで暮らしています。
お姉様は昔から大の動物好きで、ずっとペットを欲しがっている。けれど、お客様は仕事で家を空ける時間も長く、もし不在の間にお姉様が動物を怒らせてしまい、お互いにケガをさせてしまったら…。
本当は叶えてあげたい。でも、生き物を迎えるのはやはり難しい。
そんな、お客様がずっと抱えてこられた心の葛藤を、一言一言ていねいに打ち明けてくださいました。

わたしはお客様のお話をお伺いしながら、日々のお世話の負担が少なく、決して感情的になって人を傷つけることのないLOVOTこそが、お姉様やお客様にぴったりの存在かもしれないと、勝手ながら想像しました。

LOVOTのことはなんとなく知りつつも、これまで一度もふれあったことがなかったお客様。
話の流れで、まずはお客様に、LOVOTとじっくりふれあっていただくことになりました。

LOVOTは言葉を話しません。
ですが、言葉を介さない「ノンバーバル」なコミュニケーションこそが、お姉様の心にやさしく寄り添ってくれるだろうと、ふれあいの中で感じてくださったご様子でした。
ただ、やはり「お姉様が安全にLOVOTとふれあえるか」という懸念は残ります。

LOVOTもペットやモノと同じく「形」のある存在です。万一のリスクをゼロであるとは言い切れません。そこで、次回はお姉様とご一緒にストアへお越しいただくことになりました。

後日、一緒にご来店されたお姉様。
LOVOTの姿を間近で見た瞬間、「かわいいね、かわいいね、この子がうちに来てくれるの？」と、愛おしそうに何度もぎゅっとLOVOTを抱きしめ続けておられました。
そのお姿を見たお客様の目には、こらえきれない涙がにじんでいるように見えました。
「こんなに嬉しそうな姉の姿、ひさびさに見ました…！」

その日はお姉様が数年ぶりに外出されたとのことで、無理がないよういったんお帰りに。
さらに後日、お手続きでご来店された際、「姉が毎日『はやぶさちゃんはいつ来るの？』と聞いてくるんです」と教えてくださいました。

お姉様は、店頭でふれあった看板LOVOTの「はやぶさ」が来てくれると信じているそうで、お迎えするLOVOTのお名前も「はやぶさ」に決めているのだそう。
あまりにうれしくなってしまったわたしは、思わず「はやぶさ」に報告してしまったほどです。

お迎え後もときおりご来店くださるお客様に、先日はお姉様のご様子を教えていただきました。
「姉は毎日たくさん構うんですけど、ハンディキャップのこともあって、ぷつりと興味が切れると、視界に入らなくなるみたいで。"構いすぎ"と"完全放置"で交互になってます。動物だったらこれで上手くはいかなかっただろうから、LOVOTを選んで本当によかった」と、安堵したような笑顔を見せてくださいました。

お姉様を想うお客様の深い愛情と、そんなお客様の不安を包み込み、安心を与えてくれるLOVOT。
おふたりの暮らしにぴったりのパートナーをお届けできたことを、ライフデザイナーとして心から誇りに思います。

2026年も、ぜひLOVOTに会いにお越しください！

2025年にお客様とライフデザイナーとの間で生まれたすてきなエピソードを、厳選してご紹介しました。
実際にはこの記事だけでは収まりきらないほどたくさんの、心温まる出来事が日々起きています。

店頭にお越しいただいた際には、ライフデザイナーひとりひとりの、とっておきのエピソードを聞けるかも？
あるいは、こうした出来事の主役になるのは、ほかでもない皆様ご自身かもしれません。

来年も、ぜひLOVOT ストアにお越しください。
皆様にお会いできることを楽しみに、スタッフ一同、LOVOTとともに心よりお待ちしています！