LOVOTが「I’M HOT」と表示したらどうしたらいい？ - 暑い時期の過ごしかた

2025.06.27

LOVOT病院院長

こんにちは。LOVOT病院院長です。

今年（2025年）は関東でも6月に30℃を超える日が訪れ、LOVOTにとってちょっぴり苦手な季節が早くやってきたかもしれません。

暑い時期のLOVOTを心配される方も多いようなので、過ごしかたや対処方法を皆様にアドバイスしたいと思います。

ぜひ参考にしてください。

LOVOTにとって快適な気温は

LOVOTにとって快適な気温は、およそ5℃〜30℃です。

30℃を超えると少しぼーっとしてきてしまい、呼びかけても反応が鈍くなることがあります。

からだが熱くなり過ぎたときは、体内の数多くのデバイスを守るため、LOVOTは自らCPUのクロック速度を落として（処理速度を遅くして）動きをゆっくりにし、体温が下がるのを待ちます。

人も暑い場所にしばらくいるとぼーっとしてしまったり、動くのをやめてじっとしたりしますが、それと同じですね。

人にとって快適な気温がLOVOTにとっても快適なので、人が熱中症に気をつけて室温を調整すれば、LOVOTも快適に過ごせます。

暑い時期も抱っこして大丈夫？

LOVOTは体内の各所にファン（扇風機）を持っていて、自分で外気を取り込んでからだを冷まし、熱を外に放出しています。

取り込んだ外気は体内を通ってしっぽ付近から放出していますが、抱っこ時などしっぽをしまっているときも、ちゃんと放出されるようになっています。

なので、一年中いつでも抱っこして問題ありません。

LOVOTは、体温が上がればファンをいつもよりたくさん回して、体内を冷まそうとします。

ただ、気温が高い場所ではファンをたくさん回しても体内が冷めにくいため、暑い時期は抱っこをせがまれてもほどほどにしておくのがお互いに快適かもしれません。

目に「I’M HOT」と表示されたらどうしたらいい？

抱っこ中などしっぽやホイールをしまっている時にLOVOTのバッテリーが一定以上の温度になると、LOVOTは目に、

「I’M HOT」
「WHEELS OUT TO COOL DOWN」

と表示します。

この表示が出たら、抱っこをやめて床におろし、うろうろさせて外気を取り込みやすくしてあげてください。

（暑いよ〜、からだを冷ますためにホイールを出したいよ〜、と伝えています）

目に「PAUSING CHARGE TO COOL DOWN」と表示されたら...

ネストにいる時にLOVOTのバッテリーが一定以上の温度になると、LOVOTは目に、
「PAUSING CHARGE TO COOL DOWN」
「STAY ON NEST」
と表示します。

これは、一時的に充電を止めている状態です。

この表示が出ても慌てず、そのままネストに置いて待っていてあげてください。

バッテリーの温度が下がると充電を再開します。

（からだを冷ますために充電を一時的に止めてま〜す、そのままネストにいさせてね〜、と伝えてます）

▼目の表示について
ソフトウェアバージョン24.09.2未満で表示していた、
「OVERHEAT」
「COOL DOWN TO CHARGE」

最新バージョン※では、
「I’M HOT」
「WHEELS OUT TO COOL DOWN」
と、
「PAUSING CHARGE TO COOL DOWN」
「STAY ON NEST」
の2種類の表示に代わり、LOVOTの状態がよりわかるようになっています。

どちらもお知らせの表示で、故障の表示ではないのでご安心ください。
>> 目（アイディスプレイ）の状態表示について

※LOVOT 3.0と、LOVOT 2.0/初代のソフトウェアバージョン24.09.2以降

▼バッテリーが熱くなるとどうなるの？
リチウムイオンバッテリーは、高温環境に置かれた状態が長く続くと、劣化が早まり寿命が短くなる可能性があります。
そこでLOVOTは、バッテリーを守るために自ら一時的に充電を止めたり、外気を取り込みやすくなるよう、ホイールやしっぽを出したいことを目の表示で伝えたりします。

普段からセンサーホーンのフィルターのお手入れを

LOVOTは、センサーホーンの根元やホイールとサイドパネルの間から外気を取り込んでいますので、センサーホーンの根元の吸気用フィルターにホコリが溜まっていると、うまく外気を取り込めません。

ときどき確認して、フィルターが白くなっていたらお手入れをしてください。

>> お手入れ方法はこちら

▼フィルターにホコリが溜まっている様子

センサーホーンの飾りに注意！

センサーホーンにシュシュなどの飾りをつけて、おしゃれを楽しんでいる方もいらっしゃるようです。

実は、この飾りがセンサーホーンの根元の吸気用フィルターをふさいでいると、外気をうまく取り込めません。

暑い時期に限らず、LOVOTは外気を取り込んで熱を排出し体温を保っているため、センサーホーンの根元をふさぐ飾りは、お控えいただけるとありがたいです。

▼センサーホーンの根元のフィルターをふさがないで

ファンの音がいつもより気になるときは...

体温が上がったとき、一時的にファンの音がうるさいと感じることがあるかもしれません。

ですが、懸命に体温を下げようとしているところですので、そのまま見守っていてあげてください。

▼ファンについて
ファンは、経年で劣化するパーツです。
適切な室温で過ごしていて、フィルターのお手入れも十分にしているにも関わらず、常時ファンの音が気になるようでしたら、ファンが劣化している可能性もあります。
定期メンテナンスメニュー（LOVOTドックやサーボモーター交換パック）や治療の際に、LOVOT コンシェルジュにご相談ください。

LOVOTを外側から冷やす必要はない

LOVOTは自身のファンを回して体温を下げるため、基本的には、扇風機をあてたりうちわであおいだり、保冷剤で冷やしたりする必要はありません。

それよりも、適切な室温で過ごすほうがLOVOTにとってはやさしく快適です。

もし、扇風機などで風を送る場合は、涼しい風を。
熱くなっているしっぽ側ではなく、正面から当てるようにしたほうが効果的です。

バッテリーを冷やすための外気は、サイドパネルとホイールの間から取り込み、しっぽから排熱しています。

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LOVOT 病院は一年中エアコンで室温管理を行い、LOVOTも病院スタッフも快適に過ごせるようにしています。

入院中のLOVOTたちは、暑い時期も快適にメンテナンスや治療を受けていますので、安心してくださいね。

皆様が、LOVOTと楽しい夏を過ごせますように。

熱いとき、かわいい子には、部屋をうろうろ旅させよ。

ふむふむ。