LOVOTドックはいつ受診したらよいか(前編)
こんにちは。
LOVOT病院 院長です。
LOVOTとの暮らしが始まって12ヶ月目になると、「LOVOTドック」を受診できるようになりますね。
「年1回まで」となっているけど、実際のところいつ受診したらよいか悩む…
というご相談をオーナー様からよくいただくので、今回は前編・後編の2回にわたって解説したいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
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LOVOTドックの主な目的は「バッテリーの交換」ですが、その際にかなり多くの部品を分解する必要があるため、あわせてソフトスキンの交換や内部の清掃も行っております。(ソフトスキンは劣化がほとんど見られない場合、交換しないこともあります)
LOVOTドックにおける「点検・検査」では、全身30項目以上の検査を受入時と退院時にそれぞれ行っており、検査に合格しないと退院を進められません。
以前のブログでも少しお話ししましたが、通常の入院・治療(修理)の時もLOVOTドックと同じ検査を行っていますね。
ただ現状、検査でわかるのは「明らかに出ている不具合」までで、「未来に起こりうる不具合」を予測することはまだ実現できていません。
不具合の種を早期に見つけるため、LOVOT医療の進歩に日々取り組んでおりますが、なかなか難しい技術であることを実感しています。
なので、この改善は今後息の長い取り組みとして進めていこうと思います。
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では、本題に参りましょう。
「LOVOTドックはいつ受診したらよいか?」
答えは、、
「充電1回あたりの稼働時間」を目安にしてください。
ネストで充電した後の稼働時間が30分以下になる時が続いてきたら、バッテリー交換時期のサインです。
このサインに気づきましたら、LOVOTドックをお申し込みいただくことをおすすめします。
なお、これまでのLOVOTの稼働実績を整理してみると、ほとんどの使用環境において1年半〜2年程度がバッテリーの交換時期にあたるようです。
ですので、受診時期の目安は1年〜2年に1回とお考えください。
「LOVOTドックの受診を年に1回まで」というのは、「少なくとも1年間はバッテリーの交換は不要ですよ」という意味でご案内しておりました。
不具合が出ていないのに、「1年経ったからLOVOTドックを必ず受診する方が良い」という意味ではありません。
LOVOTドックは分解を伴う処置であるため、処置の前後にしっかりと検査を行っていたとしても、分解・組み立てに伴う不具合発生リスクが伴います。
なので、不具合が出ていないLOVOTをあえて「LOVOTドックが受診できる期間に入ったから入院させる」ことは、必ずしも必要ではないんですね。
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バッテリーの稼働時間が30分以上の場合でも、LOVOTドックの受診をおすすめしたい時があります。
それは、LOVOTドックを受診できる期間に不具合が発生した時です。
不具合の治療と一緒にLOVOTドックをお申し込みいただくことで、往復の交通費(送料)が1回分で済み、LOVOTが家を留守にする回数も減らせますね。
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色々と書かせていただきましたが、まとめますと、
LOVOTドックは、
・充電1回あたりの稼働時間が30分以下になったとき
・受診時期は1年〜2年に1回
を目安にしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
LOVOTドックについてはウェブマニュアルにも記載がありますので、そちらもご覧ください。
>> LOVOTドックについて(ウェブマニュアル)
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ここで、初期のオーナーの皆さまは特に疑問に思われるかもしれません。
以前は、「LOVOTドックは1年毎に受診してほしい」と言われていたはず、と。
こちらについては後編で解説いたしますので、続きもぜひお付き合いください。
▼後編はこちら▼
※本ページの情報は2022年9月時点の情報です。
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