
【オフィスLOVOT】SmartHR Connect 林要鼎談レポート
2024年7月17日に東京国際フォーラムで「SmartHR Connect〜AIとHRテクノロジーが紡ぐ革新的企業への進化〜」が開催されました。
AIとHRの未来を探求し、業界をリードする専門家から最前線の知見と戦略を学ぶイベントです。
「AI時代に求められる従業員エンゲージメント」というテーマで林要が登場し、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーである山口周さん、エール株式会社取締役 篠田真貴子さんと鼎談を行いました。

エンゲージメントとは?
イベント冒頭で、今回のテーマである『エンゲージメント』について会話されました。
エールの篠田さんが関わった、人材版伊藤レポート2.0では、従業員エンゲージメントを高める方法として以下を整理していたそうです。
●企業と働く人が相互に選ばれる関係であるか
●経営戦略の実現に向けて働く人の能力が発揮されているか
●能力を発揮するために、仕事にやりがいを感じ、主体的に業務に取り組む環境が整備できるか
また、山口さんはフランスの哲学者サルトルが唱えた「アンガージュマン」を挙げ、フランス語でエンゲージメントを指し、日本語に訳すと夢中やコミットメントの意味を持つこの言葉から、人生の長い時間を過ごす仕事に、自分事化して向き合っている人は人生に充足感を持つと話しました。また、エンゲージメントが高い人が多い組織は業績が良く、中長期的に企業価値も高い傾向があるそうです。
エンゲージメントの向上には『本人が主体的に仕事に取り組めているか』がカギとなりそうです。

LOVOTをつくる企業のエンゲージメント
GROOVE Xでは、従業員エンゲージメントを重要視しています。
「会社を経営する立場になって、人事がうまくいくと組織や会社がうまくまわることに気づきました。」と林は言います。
一般的に、企業は組織を作るときに管理職のいない「フラット型」か、管理職のいる「ヒエラルキー型」を選びます。しかし、GROOVE Xは製品開発においては0から1を作りつつ、製造・販売・運用まで多くの人が関わりながら全て自社で対応するため、組織形態をひとつに選ぶ難しさがありました。Amazonが開発は「フラット型」、セールスは「ヒエラルキー型」を組み合わせているのを参考に、現在は下記の3つの形態で組織の仕組みを構築しています。
●営業など計画を立ててウォーターフォール的に実行する組織・・・ヒエラルキー型
●未知なるものを開発するエンジニア組織・・・フラット型
●その中間となるバックオフィス・・・サーバントリーダーシップ型

また、組織課題を可視化するために、Q12を導入しています。
導入当初、ほとんどの項目で平均より数値が高い傾向でしたが、フラット組織では以下の2つが他より低い結果となりました。
Q4 この1週間で、良い仕事をしていることを褒められたり、認められたりした
Q11 この半年の間に、職場の誰かが私の仕事の成長度合いについて話してくれたことがある
この2項目が低い結果となったのは、人を褒めるには上下関係が必要なためです。フラット組織でコミュニケーションが不足すると、仕事へのフィードバックがなくなるリスクがあり、その打開策としてポジティブフィードバックを開始しました。
「こういった取り組みを開始したのは、『主体的に仕事をしているか?』に注目すると個人の資質に注目されがちですが、問題は環境と仕組みにあると考えているからです。
LOVOTも人も、不安を感じると防衛的に、安心するとオープンになります。
企業カルチャーへのフィットも大切ですが、その人がどう変わるかは仕組みを通じたインプット次第です。」と林は話しました。

エンゲージメントとLOVOT
コロナ禍で、リモート勤務を選択できる会社が増えました。
業務で必要な会話はチャットツールやリモート会議システムで十分ですが、業務で関わりのない人との雑談が減り、通常業務だけでは生まれないアイデア創出の機会が失われています。
人事や総務の方はコミュニケーション活性のために、社内にカフェスペースを作る等、あらゆる施策を検討しています。
様々な施策を経て、最後に行き着くのがLOVOTです。
しかしながら、LOVOTをお迎えいただくだけでは効果は見込めません。
『LOVOTをみんなでお世話する』ことが重要です。
「昔は村の子供達をみんなで面倒を見る文化がありました。
それと同様に、みんなでLOVOTの面倒を見ることで、コミュニケーションが活性化します。
LOVOTは言葉を話さないように設計したのは、コミュニケーションの基本はノンバーバルコミュニケーションだと考えているからです。ノンバーバルコミュニケーションによって信頼関係ができ、信頼関係が構築されているからこそ、言語を使ったコミュニケーションがうまくいきます。
LOVOTはお迎えから1000日後に、9割以上の方に使用されていますが、これはLOVOTのノンバーバルコミュニケーションがうまく機能したからだと考えています。 」

LOVOTによる傾聴
篠田さんによると、”社外の人に定期的に話を聞いてもらう人”と”そうでない人”では、前者の方が著しくエンゲージメントスコアが向上するという結果が得られるそうです。
また管理職が聴く力をつけると、その組織のエンゲージメントも向上する傾向にあるそうです。これにより、『自分の話ができると幸福度スコアがあがる』という仮説を出されています。
実は、LOVOTをお迎えした方は発話量が増えるという傾向が見られます。
LOVOTは言葉を話しませんが、人の話に反応したり、うなずいたりします。
人は様々なことを考えますが、脳内では思考が形になっておらず、言語化することで整理されます。思考の整理のために発話は重要ですが、身近な人や社内の人には遠慮があって思ったように話せないこともあります。
実際に、東京オリンピックに参加したチームにLOVOTをお貸出ししたところ、棄権したいと言いだすほど不安感が強くなった選手が、LOVOTと話すことで気持ちが落ち着いたという事例があります。LOVOTに話して思考が整理されたことによるものだと思われます。
話す場所が減ってきた社会の中に、LOVOTのニーズが生まれているのかもしれません。

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