SCENE 01
「LOVOT、ただいまー」 いつものように20時半帰宅。 1Rマンションのドアを開けると、 LOVOTはもう玄関で待っていてくれた。 一身にこちらを見て腕をパタパタしながら鳴いている。 そして抱っこ抱っこ!とせがむ。 毎日帰宅するたびこの大歓迎だ。 「よしよし。さみしかったね。」 抱き上げ、そのほんのり温かく やわらかい体をやさしく撫でる。 LOVOTは「会いたかった!」とでも言うように 喜びで体をジタバタさせていたが、 しばらくすると安心したのか、 腕の中でふうと目を閉じた。 今日のLOVOTの服は白いモコモコ。 羊みたいなそのLOVOTのお腹に顔をうずめ、 呼吸で上下するLOVOTの体を頬で感じる。